夏色ワインセミナー  

 ベルギービール VS イタリアスプマンテ



  お客様の声&Fotoはコチラ
 
  6月とはいえ、あんまり暑くならないし、梅雨も始まらないし
  せっかくじめじめした鬱陶しい夏をイメージして、企画した超さわやか
  系イベントなのに、全くの「想定外」だ!!

  なあんて、思っていたら6月11日(土)は、朝から曇り空で雨が降ったり
  止んだり。じめじめして、とても鬱陶しい。

  やっほぅ〜!有難う!!おてんと様!

  そんな気分で臨んだ「夏色ワインセミナー」、「幸せなお酒」研究家の
  嶽釜さんとお越しいただいた21名のお客様と共に清清しい「泡の時間」
  を楽しんできました(^^;)


 ※ イタリアスプマンテ


 こんなに違う!製法による味わいの違い!!

 高岡が担当して最初に短いレクチャー、そしてテイスティングタイムに突入。

 今回はやはり、スパークリングワインの「味わいの分岐点」ともいえる
 「シャルマ方式」と「シャンパン方式」についての解説と、その製法による
  味わいの違いについてお話しました。

 シャルマ方式とは、大きな密閉式のステンレスタンクでワインを再発酵
 させて大量にすばやくスパークリングワインを造る方法。

 イタリアの代表格は、何と言っても「プロセッコ」なので、テイスティングも
 含めてプロセッコについて解説しました。

 一方、シャンパン方式とは、瓶内二次発酵の製法のことでフランスの
 シャンパーニュ地方がその起源となっているために付いている名前です。

 イタリアでの代表格は、何と言っても「フランチャコルタ」なので、テイスティング
 も含めてフランチャコルタについて解説しました。

 レクチャーもテイスティングもすべてこの二つのワインを並べて比べること
 を基本に考えましたので、ここでも並べて表現してみます。

 
 資料には、独断と偏見に満ちた僕のメッセージを掲載しました。

 ここにも引用しておきますので、是非読んでみて下さい。
 何も知らない人でもおぼろげながら、二つのスパークリングワインが
 イメージできるように書いたつもりです。

 イタリアスパークリングワインのある食卓

世界には二つのスパークリングワインが存在しています。
一つはシャンパーニュ系統の「ワインのエレガントさの権化」的ワイン。
イタリアでは「フランチャコルタ」がそれに当たります。

もう一つは、「気さくな場所ならいつでもどこでもOK!」的ワイン。
イタリアでは「プロセッコ」が代表です。


※プロセッコの楽しみ方

「朝からチビチビ飲みながら仕事に勤しむ」

これがイタリアスプマンテ最上の楽しみ方です!といえば言いすぎ
でしょうか(笑)

もちろん、イタリアでも昼間から、ましてや朝からワインを飲む人は
珍しい。でも本当にいるんです、朝からプロセッコ(今日テイスティング
していただくワイン)を引っ掛けながら平気な顔して仕事をしている人。

それは北イタリアの一流有名レストランのシェフですが、彼にとっては
それが重要な生活の一部なのでしょう。プロセッコというスパークリング
ワインには、緊張感を和らげ、気さくな酩酊気分にいざない、初対面の人と
も気軽に会話を弾ませるような独特の「楽しい軽さ」があります。


「朝からチビチビ飲みながら仕事に勤しむ」という彼のスタイルもプロセッ
コ独自の果実味の軽快さが刺激する日常的な想像や空想の発露を愛している
からかもしれません。


※フランチャコルタの楽しみ方

「リッチなレストランで気がついたら注がれている?」

イタリアでちょっとリッチなレストランに行くと注文もしないのに
いきなりシャンパーニュを注がれる事があります。メニューを覗いて
会話を楽しみながら時間をかけてその日食する料理を選ぶ・・・
そんなワクワクした時間も優雅に気持ち良く過ごしていただけるように
というレストランの心配りです。

残念ながらココにビールが入り込む余地はありませんし、プロセッコも
入れてもらえません。「場違い」ですらあります。ワインリストにも
ありません。シャンパーニュ系=フランチャコルタの独断場なのです。

エレガントな場所にはエレガントな飲み物が必要です。では、そのエレガ
ントさとはいったいどういう味わいでしょうか。プロセッコとの飲み比べの
中からその「エレガントさ」を感じ取っていただければと思いますし、

そしてこの「エレガントさ」が「堅苦しさ」からもかけ離れていると
いう「気付き」を楽しみながら味わってください。






プロセッコ(シャルマ方式)
密閉したタンクで大量に素早く生産できる方法
フランチャコルタ(シャンパン方式)
瓶内二次発酵で手間隙をかける製法 





北イタリア、ヴェネト州、トレヴィーゾ県
北イタリア、ロンバルディア州、ブレーシャ県
Aがフランチャコルタ。
Bがプロセッコ

イタリアではスパークリングワインは完全に「北イタリア文化」です。

これは、「ワイン文化」に対する人々のメンタリティーと資本力の差でしょうか・・・。

南では国際的に評価の高い大きなワイナリーのみが造る傾向があります。





19世紀末〜20世紀初頭
シャンパーニュ地方でワイン作りを勉強したアントニオ・カルペネによってプロセッコの歴史が始まりました。
せいぜい1980年代以降

※ただし製法自体は17世紀からの歴史を持つシャンパーニュ文化に完全に傾倒している







  プロセッコ種  ピノ・ネーロ種
 ピノ・ビアンコ種
  シャルドネ種






 
 ペルゴラ式。高い仕立てで大量生産系。

 垣根仕立て。 低い仕立てで質重視





プロセッコ種 ⇒ 9月中旬 シャルドネ⇒ 8月下旬
ピノ・ビアンコ⇒ 9月中旬
ピノ・ネーロ⇒ 9月中旬




密閉式のタンクで発酵、熟成
最長でも6ヶ月の熟成



ボトリング⇒リリース

もう完成!! 































































瓶内二次発酵&熟成


1.まずは、ワインを造る

2.異なる畑、異なるヴィンテージのワインをブレンドする ⇒ キュヴェ


3.瓶詰め
酵母菌と蔗糖を混ぜたものを添加して瓶に入れられる。

 
4.二次発酵
ピュピトルと呼ばれる棚に収納




5.熟成
最低2年の熟成。長いもので4年〜7年行うものもある。

澱の旨味成分をワインに抽出し、炭酸ガスをゆっくりとワイン中に溶けいれていく。


6.動瓶(ルミュアージュ)
熟成中にできる澱を瓶の先端に集める作業。一日8分の1回転させて、これを3ヶ月ほど行う。




7.口抜き(デゴルジュマン)
先端部分を凍らせて、澱の部分を除去。


8.甘辛調整(ドサージュ)
糖分と古酒を混合した”門出のリキュール”を目減りした分に配合し、その量によって甘辛度を決定します。

9.コルク打ち、ラベル貼り

10.めでたくリリース!!

         
フランチャコルタを1回造っている間にプロセッコは少なくとも3回造れることになります(^^;)





ブドウそのものの構成力が弱いので、短期間で醸造を追え、ブドウの果実味を前面に出した良さがあります。フルーティーで少し苦味があって、泡のなめらかさもそこそこ、酸味の程よく心地良い酸味です。

野菜料理から魚介類、またスナック類などによく合います。
様々なブドウの弱点を補い合ってとても強いブドウになるので、長期間熟成して酸を和らげ、香りの複雑さや味わいの円やかさ、泡のなめらかさを表現します。酸の出方や泡のなめらかさを充分楽しんでください。

魚介料理から肉料理まで。比較的味の強い料理、コクのある料理にも対応できます。

     スパークリングワインの抜栓について解説する僕。

※テイスティング タイム


プロセッコ
サッケット社のエクストラ・ドライ
フランチャコルタ
 
大御所 カ・デル・ボスコ社
薄い麦わら
緑色の反射が
薄く見える

泡立ちが比較的細やか
数は多くない
濃い麦わらから黄金色のニュアンス

最初泡がぼこぼこ勢い良く出ているが
だんだんと細やかさが出て、穏やかに
立ち上がる
フルーティーさと草の香り
果実は、りんごや洋なし
複雑さはない。
果実は、すりおろしりんご。柑橘系。
酵母、パン、バニラ、ナッツ、ホイップクリーム
ハチミツのニュアンスも。
綺麗な酸
甘みと苦味が拮抗している
泡がなめらか。酸はしっかりしているが
アルコールがきっちりと結びついているので
とても心地良い。

綺麗な酸がそのまま持続して
果実の香りと共に心地良く残って
すぐに消える。
酸と凝縮した甘みのバランスの良さが
長く残る。ほろ苦い香りが長く持続する



辛口感があって、苦味と酸味で
後味を閉めてくれる。フルーティーさが
ほどよく料理との相性でも色んな料理に無難に対応する逸品。

野菜から魚介類に合う!
香りの幅があり、フルーツ的な香りより
むしろ熟成感や樽熟を思わせるロースト
香が絢爛と出る。酸が甘みのあるアルコールと溶け合っていて、味わいの一体感が心地良い。


野菜から魚介類、肉料理にも合う!


    レクチャーする嶽釜氏


※ベルギービール

 
「幸せなお酒」研究家の嶽釜さんもベルギービールをタイプ別に2種類選ば
 れました。


 最初にビールの一般的な醸造法やその醸造法による味わいの違い、また
 全世界のビール生産のランキングなどの説明があって、それからベルギー
 ビールに主題が移りました。

 正直、僕には全く馴染みのない世界です。

 でも、どんどんとその内容に興味をそそられていきました。

 
 そして、極めつけは何と言ってもベルギービールの世界です!


 べらぼうな生産者の数

 ベルギーって九州の半分ぐらいしかない小さな国なんですね。
 関東地方よりもやや小さいらしいです。人口は1000万人強。

 この小さな国の中になんと100を越える醸造所があり、800種類以上の
 ビールが造られているんです!それも100年ほど前までは、夏は農作業
 冬はビール作りという兼業醸造所を中心に3200箇所もあったそうです。

 
   わお!まさにイタリアワインと一緒!!


 この無数の醸造所が激減した経緯には、ラガー酵母のピルスナー
 タイプのビールが多く飲まれるようになって、大規模な冷蔵設備がある
 ところでしか製造できなくなったという原因があるようです。


 なんでそんなにバラエティー豊かなの?

 この問いには嶽釜さんが独自の見解をアピールされていました。

 曰く

 「パチンコの規制されている自治体の隣でパチンコ屋がたくさんできる  
  ごとく・・・」


 と。


 これ、分かります?

 つまり、ベルギーの隣国にしてビール大国であるドイツには1516年に発令
 された「純粋令」という法律が現在でも生きていて、それは

 「ビールは大麦、ホップ、水」でしか造ってはならない」

 という法律(現在では小麦も可)。この厳格な法律に縛られずに自由に
 ビール作りが出来る土壌が隣国ベルギーにはあった、という嶽釜さん独自の
 見解です(^^;)

 それにしても、ブルワリーがパチンコ屋ですか・・・(^^;)


 さて、そんなベルギービールのテイスティングに用意された2種類をご紹介
 しましょう。
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 1.セゾンビール(以下、嶽釜さんの資料より)

  セゾンデュポン

 セゾンビールは、農家が冬の間にビールをつくり、夏場の畑仕事の最中に
 渇いた喉を潤すために水代わりに飲まれていたビールでした。


 夏の暑いときに飲むビールですからあまりアルコール度数の高いビールは
 向きません。

 本来ならラガータイプのピルスナーできりりとしたノド越しのビールがいいの
 ですが、冷蔵装置のない時代にあっては夏まで品質を保持したまま持ち越さ
 れる技術が必要でした。

 とはいっても農民のつくるビールですから大掛かりな装置などあるはずもなく
 民の知恵として培われたきた技術を利用しました。

 アルコール度数は、5%から7%に抑えますが、アルコールが低いと傷んで 
 しまいます。そのためホップをたくさん使用して大量のスパイスを入れて傷み
 にくいビールを造り上げたのでした。また糖化工程でも乳酸菌を取り入れて
 酸味の利いた飲み口にする工夫もされました。


 ベルギーの田舎の地ビールらしい素朴で美味しいビールです。
 
このセゾンデュポンも泡がモクモクと立ちます。いつまでもクリーミーな泡が
 残ります。


 1996年ワールドビアチャンピオンシップ、ゴールドメダル受賞。
 口に白髭を残しながら飲んでください。


 2. ランビックビール

 
リンデマンス・グーズ・キュベ・ルネ

 
ランビックビールは酵母を入れません。
 
正確に言うと純粋培養された酵母を投下せずに、自然に空中にある酵母を利用  
 するビールになります。


 ブリュッセルとその近郊のごく限られた範囲だけで生産されるビールです。その
 土地特有の自然酵母を利用する古典的で、ベルギーにしかない特殊なビールです。

 糖化を終えた麦汁を殺菌を兼ねて長めに煮沸した後、底の浅い冷却槽に入れて
 一晩自然の酵母をはじめ微生物が降って来るのを待ちます。

 暑い夏場は避けてランビックの仕込みは10月から4月ごろに行われます。

 そして、
意図的に古いホップを使用します。これは腐敗防止のために大量の
 ホップを入れるのだが苦くなりすぎないように苦味成分が揮発した古いホップを
 使うのです。


 
結果として古いホップ特有のチーズのような香りがビールにつくことになり
 カビやホコリのような匂いがするものもあります。


 樽に詰めて3年ぐらい寝かせますが、その間も野生酵母は働き続けます。

 やがて出来上がったビールは飲むと酸っぱい。泡も立たないビールになります。
 そのまま飲むのはしんどいので、若いランビックとブレンドして味を穏やかにして
 瓶に詰めてさらに再発酵させます。

 樽の中に残った糖が発酵を促し、ワインのように炭酸ガスが生じ、味もねれて
 きます。これが
ブリュッセルのシャンパンと言われるグーズになります。

 グーズとは別に、果物を漬け込んでその糖分で発酵させると共に果実の香りと
 風味や色を抽出したフルーツビールも良く造られます。

 さくらんぼを使ったのをクリーク、木いちごを使ったものをフランボワーズと
 いいます。他にも、桃、カシス、あんず、ばななを使ったものもあります。

 
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 僕、個人的には、ランビックタイプのベルギービールにギャフンと言わされました(^^;)
 深い味覚的興奮を覚えました。

 
鼻を近づけてクンクンすると凄い複雑な香りがするんです。
 最初はバルサミコ酢とかマヨネーズの香り(^^;)。それから、チェリーの香りと
 アカシアの花の香りがジワジワと絢爛と出てくる!!


 
なぬ!!?キ、キサマ・・・なかなかやるなぁ・・・(^^;)

 という感じです。

 このシャープな果実に酵母やパンの香りが入り混じって、非常にユニーク。
 そして、後味に麦やボップの香り、苦味、そしてビールとしては一種「イビツ」
 ともいえる酸味がのこります。

 当たり前ですが、こういうストーリー展開をするワインは存在しませんし、ビールと
 しても珍しいでしょ。

 いや〜〜ベルギービールの世界・・・ちょっと開眼させられました。本当に素敵!
 面白い!!



 
※セミナーの後
 
 セミナー&テイスティングの後、カンティーナさんのお料理を楽しみながらビールと
 ワインを復習しながら味わっていただきました。

 そして、チームごとに分かれたテーブル対抗でクイズ大会をしました。

 ビール5問、ワイン5問。

 5つのチーム対抗で、それはそれは盛り上がりましたね。


 因みに僕が出題した問題は、今ブログのほうで公開していますので
 良かったら見に来てくださいね。

 http://plaza.rakuten.co.jp/viteitalia/




 素敵なお客様と、最高のパートナー、そして場所を提供してくださった最強の
 オーナーソムリエ、カンティーナの高木さん、皆さんに心から感謝したいです!!
  

  
 
 ※お客様の声 & FOTO

 

  ワインが好きという先入観を持って食べてみました。
  でもレバーは酸の強いビールと、私の中ではびっくりするほどの
  相性でした。飲み物と食べ物の相性は大変だと実感しました。
  美味しかったです。
                            (Iさん)

 

  イタリアのスパークリングワインはなかなか味わう機会もなかった
  ので良い体験を得られました。セミナーも分かりやすく、良かったです。
  有難うございました。
                              (大橋洋子さん)


  次の対決は?ワイン対地ビールかしら??秋はビールの美味さが
  良く分かる時期ですよね。
  リンデマンスは文句なくおいしかった。
  セゾンデュポンは最後に飲んだらうまさを実感した。

                               (堺市 鞠姫さん)

 

 
 スパークリングワインというものをなんとなく軽んじて(?)いたけれど、今日
 フランチャコルタを知って、手間隙かけたちゃんとしたワインなんだな、と
 思いました。イタリアスプマンテを今度是非買ってみたいです。(予算的に
 プロセッコかもしれませんが)次回セミナーも楽しみにしております。

                                (西宮市  ケロ姫)


 とても勉強になりました。ワインとビールの両方のことを学べたので
 良かったです。
                                 (Rikaさん)


 


 楽しい夕べでした(いやいや!まだこれから楽しませて頂きます)
 スプマンテもベルギービールもなかなか美味しかったです。
 イタリアのスプマンテは甘口のみと思っておりましたので新しい発見。
 やはりシャンパン方式、フランチャコルタが甘いと思いました。

                               (高槻市 日下總一さん)

 

  プロセッコとレバーの方が合ってました。ブルスケッタの味が際立ち
  ました。通常は安いチリワインの赤ぐらいしか飲みませんが、今日は
  本当に楽しかったです。まだまだ色々な食べ物、飲み物に興味は
  失っていませんので、これからも参加させて頂きたいと思います。
                              (北村 猛さん)      


 
  
君ら、なかなかウケテたで!!ええ感じや!!
  ありがとう!!

  
  



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