自分磨きのワイン術   その16


    筋肉ん その1 「ドイツワインが甘い訳」

 中山きんにくんの身体は確かに美しいですね(^^;)。

 骨格もしっかりしていそうだし、無駄な部分がまるでない。

 「バカみたいでいやだ!」

 という人もいるかもしれませんが、肉体だけを見れば
 申し分ないですね。


 あ、僕、別にそのケはないです(^^;)


 で、おそらく、人によってこの肉体のプロポーションの好み
 は違いますよね。

 僕は、中山きんにくんの身体を綺麗だと思います。でも
 あなたは

 「もうちょっと筋肉がないほうがいい!」

 と思うかもしれないし、

 「いや、もっとモリモリしていたほうが好き!」

 かもしれない。

 よほどの変態じゃないかぎり、太鼓腹のオヤジや
 ガリガリに痩せている身体を好む人はいないでしょう?

 もちろん、好みは好み、自由な選択です!


 でも中山きんにくんをボジョレーなりキャンティなり
 ワインの名前に変えても今の文章は成立しますね(^^)。



 前号までは、ワインの身体の骨格の中心になる「酸」
 についてお話ししてきました。

 「ミクロの時間」「マクロの時間」・・・思い出してくださいね。
 http://www.mag2.com/m/0000134032.htm
 (バックナンバーから2004/09/09  へ)

 それぞれの時間帯で酸の強さ、ヴォリュームを感じましたね。

 同時に酸の感じ方に変化がありました。


 ミクロの時間で・・・

 「アタックで酸っぱいと感じたけど、アフターではそうでもなかった」


 マクロの時間で・・・

 「強い酸を含んだフルーツの香りがしたけど、だんだん甘い感じが
 でてきて、酸が柔らかく感じた」


 あるいは・・・

 「ず〜っと、滅茶苦茶酸っぱい!」


 などなど。

 どうして、こんな感じ方に差がでてくるかというと、そこには酸と筋肉の
 関係性が存在しているから、という話で前号は終わっていました。



 では、突然、質問です。


 ドイツワイン、といっても様々なヴァリエーションがあると思いますが
 一般的にドイツワインをあなたは「甘いワイン」と思われていませんか?

 確かにそうです。


 ドイツワイン、最近は辛口傾向も増えているようですが
 主流は甘いですね。


 なんででしょう?
 なんでドイツ人は甘くワインをつくるんでしょうか?


 だって、イタリアワインは、ほとんどが辛口です。

 民族的な好みの問題でしょうか?

 彼らは皆、甘党?

 でもドイツと言えば、ビールがありますね。

 ビールが苦い分、ワインは甘い?



 その答えはドイツの気候にあります。

 つまりドイツってとっても寒い国でしょ?

 ドイツ人は真冬にイタリアに旅行に来て、半袖半ズボンで
 街を徘徊するので、イタリア人は怖がっています(^^;)。

 それほど寒い国にあっては、葡萄が熟れにくい。
 だから、ワインの酸が尖りすぎちゃう。

 だからそれを隠すために甘みをワインに残すわけです。場合に
 よっては糖分を添加できたりもします。

 「ドイツワイン、甘くて美味しいね!」

 と感じたとき、その酸もしっかりと感じ取ってください。

 イタリアワインでは決して感じることの出来ないシャープな
 酸を感じるはずですから。



 さて、ここで一つのことが導き出されました。

 酸に対抗する筋肉としての第一の要素は「糖分」である。

 その糖分は、葡萄の成熟によって粒に溜め込まれた糖分
 の時もあれば、糖の添加によってもたらされるときもあります。

 (糖の添加はドイツでもレベルの低いワインのみです。イタリアでは
 全面禁止。一見厳しいようですが、気候の恵まれた国では可能
 なのです。ただそれが守られているかは別問題(^^;)


 苦いものには砂糖を入れます。
 イタリア人は、あの少量のエスプレッソに2杯も3杯も砂糖を
 入れます。


 スッパさが際立つものにも砂糖を入れます。
 イタリア人は100%絞りたてのオレンジジュースにしっかり
 砂糖を入れます。


 しょっぱいものにも砂糖を入れます。
 日本料理の甘辛系(しょうゆ&砂糖orみりん)はその典型でしょう。


 辛いものにも甘いもの。
 りんごとハチミツとろ〜り溶けてる♪ バーモントカレーしかり。


 味わいの色んな要素とバランスをとるために糖分は大活躍です!


 だからワインの場合も

 「わぁ〜すっぺぇ〜!砂糖いれとこ!!」

 または

 「酸っぱいから、発酵途中で止めて糖分を残しちゃえ!!」

 となります。


 非常に簡単にしてシンプルな発想です。

 こうして、「甘口ワイン」ができあがります。

 口において、酸とのバランスをとってくれる強力な要素として
 糖分を利用しない手はないですからね!


 しかし!!


 「自分磨きのワイン術!」読者の皆様には、「甘口ワイン」を
 単純に一つのカテゴリーとして捉えて欲しくはありません。

 甘口ワインにも色んなタイプがあり、それはすべてあなたの感性を
 違った形で刺激してきます!

 そのことを具体的に知ること、そしてあなたの感性で受け止めて
 みることが大切です。

 よって、次回は、骨格として酸とバランスをとる要素としての
 「甘口」をもう少し掘り下げてお話ししましょう!!


 例によって、ご質問は info@viteitalia.com まで、遠慮なくどうぞ!