自分磨きのワイン術  NO. 26

   ハーモニー

  目 → 鼻 → 口 → 余韻

 と4段階にわけてワインテイスティングをしてきました。

 さて、最終章は、この4段階をザッとまとめあげることです。

 簡単に言えば、「おさらいして整理する」ということでしょう。
 その「おさらい&整理」は、2つのことに集中します。

 1. 全体の調和を見る

 2. ワインの「飲み頃」を推測する


 
です。


 1. 調和

 ハーモニーですね。で、何のハーモニーかというと

    目 ・ 鼻 ・ 口 ・ 余韻 

  この4つのハーモニー。

  もう少し具体的に言うと、この4つのトーンの流れを
  見渡すということです。その流れは主に3通りあるでしょう。

 A 一貫したトーン
 B デクレッシェンド
 C クレッシェンド


 さらに具体的に、テイスティングの流れと心理的な
 流れを混ぜてこの3つのパターンを説明してみましょう。


 A 一貫したトーン その1

 色が薄い
 「へぇ〜頼りない色やなぁ・・・香りも味も薄いかもね・・・」

     ↓

 香りが薄い&フルーティーじゃない
 「やっぱ、そうや!ということは味もアルコール感がなくて
 それでいて酸っぱかったりして・・・・」

     ↓

 アルコールが弱く、その分酸を強く感じる
 「さすが!弱弱しさがしっかり続いてますねぇ!」

     ↓

 余韻で、サッと味が消える
 「ホホホ!お見事です!」
 

 ということで、こういうワインは「とても調和が良い」と
 言うことになります(笑)

 いや、冗談抜きで。

 弱い色 → 弱い香り → 弱い味 → 短い余韻

 非常に一貫してますから、これはこれで評価すべき
 なんです。

 味わいが弱い、というだけで全体を低く評価することは
 できません。

 「弱い」という一貫性はワインの質として評価できる対象
 です。


 B 一貫したトーン その2

 色が濃い
 「おお!すごい!・・・香りも味もしっかりしてるかもね・・・」

     ↓

 香りが強い&フルーティーさも出ている
 「やっぱ、そうや!ということは味もきっとしっかりしてるぞ」

     ↓

 アルコールが強く、酸も活き活き。
 「さすが!しっかりした感じが続いてますねぇ!」

     ↓

 余韻が長く持続する
 「ホホホ!お見事です!」

 このパターンももちろん「調和が取れている」ワインの
 パターン。こういうワイン、嬉しいですよね!


 目、鼻、口、余韻と一貫したトーンを保つ・・・・・
 この意味、お分かりいただけました?


 B. デクレッシェンド

 音楽用語で「だんだん弱く」とか、そんな意味でしたね。

 だからワインもパターンとして以下のとおりになります。

 色が濃い
 「おお!すごい!・・・香りも味もしっかりしてるかもね・・・」

      ↓

 香りはそこそこ
 「あ、あれ? 思ったよりフルーツが濃くないな・・・」

      ↓

 味わいはアルコールが頼りなく、酸とタンニンばかりが目立つ
 「おいおい!怒るぞ!」

   ↓

 余韻では、その酸とタンニンが持続し香りの余韻はない・・・
 「おまえ、完全に見掛けだおしやな・・・・怒;」



 こんなパターンがデクレッシェンドな流れ。つまり「調和が
 取れていない」。


 当然、その逆の「喜ばせ屋パターン」もあります。
 それが次。



 C クレッシェンド


 色が薄い
 「へぇ、頼りない色やなぁ・・・香りも味も薄いかもね・・・」

   ↓

 香り・・・結構しっかりフルーティー
 「なぬ?!いい香りしてるやん!!」

   ↓

 味わい・・・酸・タンニンしっかり、しかもなめらか・・・
 「か、感激!あんたなかなかのツワモノやったんやねぇ!!」

   ↓

 余韻・・・心地よく長つづき
 「これはこれは!、大変御見それいたしました・・・・。
 いいねぇ、あんた!気に入ったよ!」

・   ・・・・・・・・

 これ、調和としては「一貫」はしていないので、多少減点
 なんですけど、嬉しい流れですよね。

 こういうワイン、結構ありますよ。

 あと、目で見て期待して、鼻で嗅いでがっかりして
 味わいでまた喜んだ、なんてワインもありますし・・・・

 目で見て期待できず、鼻でワクワクして、
 最後にまたコケタ、というパターンもあります・・・・(^^;)


 とすると、このいろんなパターンの流れ、何かに似て
 いると思いませんか?

 そう、「ストーリー=物語性」 です。

 僕は、ワインテイスティングを一つのストーリーと考えると
 とても細部と全体を掴みやすいと思っていて、それは
 すでにHPでもテイスティング・エッセイとして発表して
 います。

 もし、まだ読んでいない人、または復習のつもりで
 読んでみたい人は、是非目を通して下さいね!
 http://viteitalia.com/principio%20Wine%20Tasting%202%20[storia].htm


 ということで、「調和」=ワインテイスティングをストーリーとして
 理解する、頭の片隅にしっかり刻み込んでね!