自分磨きのワイン術!  その27

   あなたが決める「飲み頃」


 最終章〜コーダ 
 その2   ワインの「飲み頃」

 「あと10年はもつ」とか「2,3年が限度」とか「もう飲み頃を過ぎた味」
 なんてソムリエが言ったりします・・・・(笑)。


 「じゃー、そんなのはソムリエの領域で、俺たちがとやかく言うこと
 ないじゃないか!」

 なんて、もったいないこと言っちゃーダメです! プンプンプン!!

 一般消費者であるあなたもこの「飲み頃」を推察するのは
 あなたの「感性磨き」「自分磨き」に大いに役立ちますから!


 また・・・

 「目の前のワインを楽しめば良いんで、そんなことをとやかく言うのは
 一緒に飲んでいる人にも、ワインに対しても失礼」

 そんな事、言う人もいます。

 それも実は一理あると思います。
 でも、すべてはTPO、特に誰と飲むか、です。

 例えば、僕と飲むんだったら、「飲み頃談義」大歓迎です(^^)

 それにワインは人間ではなくてワインです。

 レクレーションとして、また芸術鑑賞として色んな意見を出し合ったり
 するほうが、刺激的で楽しい。

 ワインは楽しむためのツールです。
 「飲み頃談義」を楽しみの仲間に入れてあげて欲しいものです!


 で、この「飲み頃」を判断するのにとっても大切な認識を
 お教えしましょうネ!


   「ワインは、葡萄ジュースとお酢の間である」


    ・・・・・


 どつかれそうですね?(^^;)   バコン! ア、痛!(笑)


 でも、「葡萄ジュース」と「お酢」を認識することによって
 葡萄ジュース的なニュアンスがワインにあれば「若い」
 お酢的なニュアンスが出ていれば「老齢」、つまり
 飲み頃を過ぎている、ということが言える訳です。


 下の図、うまく表現できないんですが味わいの質
 をグラフに表したものです。



 ※ 「ワインの質と時間の関係」
     を示した放物線のつもり (^^;)



       ・ ・
     ・      ・
    ・       ・     ↑質の高さ
   ・         ・
  ・           ・
              
  1 2 3 4  5 6 7 8 9 10
     -----------------------
        → 時間

 時間はワインによって1〜10までが1年、また20〜30年
 てこともあります。

 で、問題は質の高さをどう判断するかですよね。

 これを判断する情報があなたが今までテイスティングしてきた
 官能結果だということです。

 傾向として・・・・

 筋肉部分(糖分、アルコール)
  →しっかり感じれば感じるほど熟成に貢献します。

 骨格部分(酸、タンニン)
  →酸、タンニンも感じれば感じるほど瓶熟成に貢献
   します。ただこの骨格部分は時間と共にトゲが取れ
   丸みを帯びてきます。そして同時に香りの複雑さと
   なって、ワインの質全体を高めていきます。


 そう認識してください。

 数字で表した点の 4〜6 ぐらいが飲み頃=香り、味わい
 の質がもっとも高いということになります。

 1〜3なら「すっぱい、渋い」でもう少し瓶熟成したほうが
 角がとれて香りも複雑になるであろうことを示します。

 8 以上なら、きっと酸が鈍すぎたり、逆に「酢」に近い味わい
 がして、「飲み頃を過ぎた」と判断できるはずです。



 でも、これってかなり個人の好みの領域によります(^^;)。

 熟女、あ、いや、酸のまろやかな、それでいて香りの複雑な
 ちょっと枯れた感じのワインが好きな人もいれば、僕見たいに
 若いの好みで酸やタンニンをビシバシ感じたい!!という
 人もいるでしょう。

 また、日頃若いのばかりだから、たまには熟れた感じで・・・と
 記念日にはビンテージの古いワインをあけたりするのも
 「たまに」なので興奮できる場合もあります(^^;)。

 「う〜ん!たまに味わうと美味しいね!」って。

 という具合に「飲み頃」を想像するのって楽しいです!

 異性の年齢でイメージしてみるのが、やっぱ、一番
 分かりやすいかも(^^;)。


 ※もう少し具体的に「飲み頃」判断材料をまとめて
 みましょう。

 今までやってきた目、鼻、口の要素が瓶熟成
 へのサインを送ってくれていたことがわかります。

 ◎ 目 (色の濃さはワインの瓶熟成を助けます)

   白ワインの緑
   赤ワインの紫   → 「若さのサイン」
                つまり「1〜4」の可能性


   白ワインの黄金、琥珀
   赤ワインのオレンジ  → 「熟成のサイン」
                 つまり「6以上」の可能性

◎ 鼻 (フルーツの濃さは瓶熟成によって複雑になります)

   白・赤
   フルーティー(すっぱい系) → 「若さのサイン」
                   つまり「1〜4」の可能性

   白・赤
   フルーティー(ジャム・ドライ系) → 「熟成のサイン」
                    つまり「6以上」の可能性

◎ 口 (ボディーがしっかりしていること、そして一体感が
      あること・・・・それが長い瓶熟成の条件です)

   白・赤 
   バランスが骨格(酸・タンニン)に傾く 
   「しゅっぺぇ!、シッブゥ!」   →  「若さのサイン」
                         「1〜4」の可能性

  白・赤 
  バランスが筋肉(糖分、アルコール)に傾く 
  「まろやかぁ〜!」       →  「熟成」のサイン
                    つまり「6以上」の可能性 

  一体感がまるでなく、酸に「酢」の香り
  酢酸のようなトゲを感じる
                  → 「老齢」のサイン
                     つまり「9,10」以上   

 判断の基本は、「口」にあると思ってください。


 
で、香りや色がそれを確定したり、微補正したりする
 情報になる、ということですね。


 フム・・・・ちょっと分かりづらいかも・・・(*。*)  


 じゃ、この「自分磨きのワイン術!」を始めるに当たって
 最初にあなたに提示した部分で占めましょうか。

 なんだったかというと「酸」でした。

 「目で捉える酸」
http://viteitalia.com/jibunmigaki5.htm

「鼻で捉える酸」
http://viteitalia.com/jibunmigaki9.htm

 という項目がありました。覚えてます?



 だから、「酸で捉える”飲み頃”」 ですね。

 まず・・・

 1. 弱い酸 鈍い酸

  もうこれだけで瓶熟成はあまりしないと考えて
  良さそうです。というか「飲み頃」を過ぎています。
  さっさと飲み干してください!(笑)
 . まろやかに感じる酸

  ※そのときに全体の調和を考えてください。

 「 色しっかり → 香フルーツしっかり → しっかりボディー 」
 なら、まだ瓶熟成できます。

 「 色弱い → 香フルーツ弱 → ボディー小さい 」
 なら「今が飲み頃」、あまり待つ必要なし!

 3. ビシバシ来る酸

 ※このときも全体の調和を考えてください。

「 色しっかり → 香フルーツしっかり → しっかりボディー 」
 まだまだ瓶熟成できます。結構放物線を長いスパンで捉えて
 良さそうです。白 → 5年前後 赤 → 10年前後以上

 「 色弱い → 香フルーツ弱 → ボディー・アルコール感あまりなし 」
 特に味わいの一体感がないワインですし、色の要素も少ないので
 将来を期待できないかもしれません。


ということで、「飲み頃」判断材料トップ5をあげましょう!

 第1位. 骨格の強さ
 第2位. 筋肉の強さ
 第3位. 味わい全体の一体感
 第4位. 色の濃さ&ニュアンスの出方
 第5位. 香りのフルーツ度

 

これすなわち、「ワイン全体の質を見極める基準」でも
あると言えるでしょう!