樽熟成した白ワインと色んなチーズの相性


  2000年9月18日(土)に行われた「チーズとワインのセクシー相性学」
  の内容です。


  何やかんや言ったって、僕は木樽で熟成させた白ワインが好きです!

  え?なんでかって?

  言葉で言うのは簡単ですよ。


  「色んな料理に幅広く合う!料理の旨味を引き出し、尚且つ香りも
   料理の香りと重なりやすい」


  でも、実は、料理とワインの相性について「合う」という言葉ほど曖昧な言葉はない
  のではないでしょうか?

  これ、「美味しい」という言葉といっしょですよね。

  人それぞれで嗜好も味覚も違うのに、他人から「美味しい」「合う」と言われた
  だけで納得してはいけませんよ!(^^)


  より客観的な感性の駆使と、具体的な言葉での表現が欲しい所です。

  
  ともに精進してまいりたいと思います!(笑)


  では、では、まずは、ワインの性格をきっちり見極めましょう!

  
ワイン  味わいの客観分析
  (各5点満点)  
どんなワイン?相性のポイント 
ランゲ・シャルドネ 2002
フォンターナフレッダ社
酸       4.5/5  
アルコール 3.5/5
香りの強さ  3.5/5
香りの種類 
パイン、ナッツ、ミネラル
まろやかさ  4/5
どんなワイン?:いわゆる典型的な「シャルドネ・バリック」。酸が冷涼な気候独特のシャープ感を持ち余韻も長い。ピエモンテ特有の
ミネラル感も出ていて潜在能力はある。しかし、バリック香が少し浮いていて、今後瓶熟させた方がまだその力は発揮
されるだろうと思う。

相性のポイント:シャープな酸、綺麗なフルーツ香、そして、余韻のナッツ香 これが、チーズにどう影響を与えるか、与えられるか・・・・
ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノ 
2002  ファルキーニ社
酸       3/5
アルコール 3/5
香りの強さ 4/5
香りの種類 
リンゴ、カリン、バリック、花(ユリ)、シダ
まろやかさ  4.5/5
どんなワイン?:ヴェルナッチャにしては、色も相当濃いし、酸が弱い。
アルコール感が低い割には、香りの果実味、味わいの苦味を伴ったまろやかさ、重量感がある。イタリア土着ブドウをバリックで熟成させるとある種「いびつな」感じがあるが、この一本もその領域に入ると思う。言葉を変えればユニーク!

相性のポイント: 酸が小さい場合には、それがチーズの旨味を膨らませる効果はそれほど望めない。ただしっかりとした果実フレーヴァーや樽香がチーズのミルキーな
風味と旨く重なることを祈ろう。味わいに強く感じる苦味もチーズのコクや熟成香とは
旨く合うはずだ。
シチリア・ビアンコ 2003
カタッラット・ヴィオニエ  
アッカデーミア・デル・ソーレ社
酸        3.5/5
アルコール  4/5
香りの強さ   3/5
香りの種類 
若草、グレープルフルーツ
まろやかさ   3.5/5
どんなワイン?:「あれ?これって樽熟わいん?」って疑ってしまうほど繊細な樽香。というより感じなかった。色は比較的薄い緑色を呈した麦わら。香りは草系とフルーツ一辺倒・・・・味わいのヴォリュームもアルコール感ほど感じられない。でも、これがもし樽熟ワインだとしたら、僕は上手い使い方だと思う。だって、グレープフルーツのようなやや苦味を伴った綺麗な酸を持った果実香が絢爛と出ていたからね。果実味を引き出すためだけにオークを使う・・・・これは洗練されていると思う。

相性のポイント:丸くて綺麗な酸がフルーティーさとともに
どれだけチーズの旨味を引き出しながら複雑な香りを獲得
していくか。ヘビーさがないだけにヘビーで味わいのしっかりしすぎたチーズには太刀打ちできないだろう。


  チーズは、4種類、すべてのワインに合わせていると時間がかかりすぎることと、焦点が
  ぼけてしまいやすいことを考慮して、最初から組み合わせを決めて、ターゲットを絞って
  テイスティングしました。


チーズ 味わいの客観分析
(5点満点)
   ワインとの相性
ラスケーラ
ピエモンテ州
セミ・ハードタイプ

甘み・ネッチョリ感 3.5/5
脂っこさ・ベタベタ感 2.5/5
香りの強さ       2.5/5
香りの種類  ヨーグルト的酸、ミルク
         乳臭さ、草のニュアンス

風味・酸味       3.5/5
ランゲ・シャルドネと
香り、味わいともにワインの法が強い。ワインの強い酸とラスケーラの酸が上手く重なっていて、チーズの味わいがふくらんだ。余韻もチーズが強い。全体的にバランスは拮抗していないが、質感が合っているのでワインを少量口に含むことでバランスを取って、楽しむことができる。良い!!
パルミッジャーノ・レッジャーノ
エミリア・ロマーニャ州
ハードタイプ
甘み・ネッチョリ感 4/5
脂っこさ・ベタベタ感 3.5/5
香りの強さ       4/5
香りの種類 甘いミルク、草、ミネラル、シナモン
風味、酸味       5/5
ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノと
ワインの苦味が強調される。口の中でのふれあいは結構両者拮抗しているが余韻では断然パルミッジャーノ!チーズの強さが圧倒的勝利を収める!(闘いじゃない!けど・・・)チーズの旨味、甘みが強調されるためにはワインの酸が欲しいところ!
タレッジョ
ロンバルディア州
ウォッシュタイプ
甘み・ネッチョリ感 4.3/5
脂っこさ・ベタベタ感 3/5
香りの強さ       3.5/5
香りの種類  ヤバイ!体臭、汗臭さ
         ミルク、生クリーム

風味、酸味       4/5
シチリア・ビアンコと:
まずは口に含んだときのタレッジョのクリーミーさにびっくり!!鼻ではあんなに危険な匂いを発していたのに!(笑)。そのクリーミーさ、甘さがワインの綺麗な酸でふくらんだ。
ゴルゴンゾーラ・ドルチェ
ロンバルディア州
ブルーチーズ
甘み・ネッチョリ感 4.3/5
脂っこさ・ベタベタ感 3/5
香りの強さ       4/5
香りの種類  甘いミルク、生クリーム
            アオカビ 草

風味、酸味       4/5
ランゲ・シャルドネと:チーズの余韻のナッティーな感じと、ワインの余韻のフルーツとナッツの香りがとっても艶かしい余韻を長く醸していた!アオカビの香りとも相性は良い!魅惑的!

ヴェルナッチャと:パルミ同様、口の中でのふくらみは面白いほどフワッとするのだが、余韻は全然及びましぇン!

シチリア・ビアンコと: アルコール感からくる甘みとチーズの甘みがピタッときた。ただ全体的なヘビーさではチーズが断然上。チーズ少量、ワイン大量で口の中で混ぜ合わせれば結構いい感じ!!


  理論的には、   食べ物の 甘み    →  ワインの  酸
                    脂っこさ  →         アルコール
                     香り    →         香り
                    味の強さ  →        まろやかさ

  がそれぞれ口の中でつながりあって、飲み込むと共にすべての味わいを心地よく
  バランスよく洗い流していたらベストな相性、となるのですが、口の中でどれだけ咀嚼
  するのか、ワインをどれだけ口に含むのか、などなど個人差があるので、微妙な差異が
  客観的評価においても嗜好においても出てきますね。

  でも、まずはOK!!

  合う、合わない、を自分の感性に照らし合わせて、感じること、がまず大切です!!

  これからも、「チーズとワインのセクシー相性学」、続きます!!

  お客様の声はコチラ!